2014/06/28
子供の抗がん剤治療はケアが重要
小児がんは、大人のがん治療同様、がんの種類や進行度によって治療法は様々です。早期のものであれば、手術だけで完治するものもありますし、悪性度の低いものでは抗癌剤治療や放射線治療で完治することもあります。しかし、残念ながら小児がんは進行して発見されることが多く、がん細胞を小さくするために抗がん剤治療を行ない、その後手術や放射線治療を行うことが多いようです。
大人と同様に、子供においても抗がん剤は、正常な細胞にも悪影響を及ぼします。特に増殖力の盛んな細胞が障害を受けやすいため、骨髄の造血細胞や毛根の細胞、消化管粘膜などが障害を受けやすくなってしまいます。それらが影響を受けてしまうため抗がん剤の副作用として、脱毛や吐き気、食欲不振、白血球低下による感染などを起こしてしまうのです。また抗がん剤は副作用が強いため一度投与すると体が回復するまで約1ヶ月間待たなければ、次の投与をすることが出来ません。そのため、治療にかかる期間が約半年から1年と長期にわたってしまうのです。
感受性の強い子供にとって抗がん剤治療は、副作用や治療期間の長さから、大人以上に精神的・肉体的な疲労を感じてしまいます。またご家族の方も同様です。お子様が抗がん剤治療を受けられる場合には、ご家族だけでサポートされるのではなく、専門家などに相談しよりサポート体制を充実させることで、お子様やご家族の方への精神的・肉体的な負担を減らすことが大切です。
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